田舎教師ときどき都会教師

テーマは「小学校教員の働き方と生き方」&「本、旅、人」

岩田健太郎さんの『絵でわかる感染症』より。ポイントは感染経路。

感染症の原因は、しつこいですが、微生物です。いってみれば、微生物は物体、「モノ」です。 しかし、微生物は感染症の原因ではありますが、感染症「そのもの」ではありません。感染症は、人に起きる熱とか、咳とか、皮膚のぶつぶつとか、そういった「現象」…

岩田健太郎さんの『ワインは毒か、薬か。』を読む。仕事は毒か、薬か。

ぼく自身はこの「たばことアルコールはどっちがより悪いか」という問題についてはたぶん、どっこいどっこいだと思っている。微細な差はあるのかもしれないけれど、そんな「比較」は不毛な議論だとすら思う。健康への悪影響がある点、社会的に問題がある点に…

ブレイディみかこ、他『保育園を呼ぶ声が聞こえる』を読む。年休1。

そういえば、以前ヨガをやっている先生が、子どもの座り方のちがいが教育法にリンクしていると言っていました。イギリスの座り方はあぐらが基本です。保育園ではたとえば本読みの時間でも、子どもたちにあぐらをかかせます。日本では、手で膝を抱きかかえる…

内田樹さんの『そのうちなんとかなるだろう』を読む。仕事より家事育児を最優先。

学問的キャリアについては「諦める」ことをそのとき決心しました。もちろん研究は僕はやめるわけではありません。でも、研究成果がメディアに注目されるとか、書籍になるとか、そういうことについてはもう諦めることにしました。~中略~。 そして、すべてに…

岩田健太郎さんの『ためらいのリアル医療倫理』より。オワコン発言と、ためらいと。

僕は本書を「リアル」医療倫理と銘打ちましたが、医療倫理は(一部の神様みたいな極端な医療者ではなく)平均的な医療者が実行できる現実的なものでなければならないと考えています。リアルな医療倫理でなければ、それは絵に描いた餅になり、そこで偽善の温…

岩田健太郎さんの『「リスク」の食べ方』より。麻酔と宿題は似ている。

根拠のない不安感を打ち消すもっとも効果的な方法は、現実を見据えることです。しかし、現実を見据えることは簡単ではありません。それには勉強が必要ですし、あいまいで面倒くさいデータを解釈せねばなりません。そういう「根治療法」を無視して、とりあえ…

岩田健太郎さんの『99・9%が誤用の抗生物質』より。教室をなめんなよ。

従来型の医学部の授業は、ようするに「これはウォッカだぞ、飲んでみろ」と言われて「なるほど、たしかにこれはウォッカですね」と教え子が得心するようなものでした。こういうやり方をいくら繰り返しても、ブラインドテイスティングでは外してしまうのです…

岩田健太郎さんの『1秒もムダに生きない』より。今一番やりたいことを、やる。

しかし、そうこうしているうちに、臨床医学にどっぷり浸かって抜けられなくなりました。アメリカに行ったのは、人の紹介があったためでして、決して進んで望んで行ったのではなかったです。感染症を専門にしたのも成り行き、中国で診療所に勤める医者をやっ…

岩田健太郎さんの『予防接種は「効く」のか?』より。キャリア・パスポートは「効く」のか?

医学の世界では、森鴎外といえば、高木兼寛との「脚気の論争」で有名です。陸軍医師であった森鴎外は、脚気を感染症が原因だと「理論的に」推論し、海軍医師の高木は、栄養説、つまり栄養の欠如がその原因ではないか、という説を取りました。(岩田健太郎『…

ケン・ローチ監督の『家族を想うとき』と 坂口恭平さんの『cook』。

もともと僕は建築家を志望していたし、その後も建築のことを中心に何かを伝えようとしてきた。しかし、何か違和感を感じていた。何か違うと。 それが料理をはじめるようになって少しずつわかってきた。 僕が伝えたいと思っていることは外枠の建築ではなく、…

岩田健太郎さんの『感染症医が教える性の話』と「性教育の現場」より。

教育対象として大切だ、ということとそれをあからさまにしてよいか、という問題は別問題だ。同じにしてはいけない。(中略) 排泄はプライベート・マターであり、プライートなことを公の場で大きな声で口にするのは、そのプライベート性を否定することになる…

岩田健太郎さんの『「患者様」が医療を壊す』より。「保護者様」が教育を壊す。

だから人物評価なんてまじめにやっちゃだめなんですね。評価を一生懸命にやればやるほどその人のパフォーマンスは目減りしてしまう。人物評価なんて(もしやるのならば)、ほんわか適当にやるのが一番です。どうせ人が人を正当に見積もることなんて、そんな…

岩田健太郎さんの『サルバルサン戦記』より。大人の苦手を子どもに感染させるな。

「そしてね、佐八郎。そういう『他人の視線』を一切気にしなくなると、とても生きているのが楽になるのよ。解放されるわ。自由に生きるとは、他人の視線から自由になるということなのよ。『天然』で空気が読めない態度を取り続けていると、そのうちだれも私…

岩田健太郎さんの『医学部に~』を読む。是非はともかく、カルロス・ゴーンは怠惰ではない。

日本人は怠惰である。勤勉ではない。 効率の悪い仕事だとわかっていても、意味のない書類だとわかっていても、意味のない会議だとわかっていても、怠惰だから改善しようという努力をしない。流れに任せて、ダラダラと仕事をし、ダラダラと書類を書き、会議で…

岩田健太郎さんの『主体性は教えられるか』より。主体性と評価の話。

評価というものの問題点を考える必要がある。評価とは、他者の目による規定である。他者に規定されている自分は、主体性を欠く。「あの人に批判されるといけないから、やる」となってしまうのである。外部評価は全否定はしないけれど、そのダークサイドには…