田舎教師ときどき都会教師

テーマは「初等教育、読書、映画、旅行」

猪瀬直樹 著『東京レクイエム』より。教員レクイエム。僕たちは昔もっとおおらかだった。

猪瀬 村山、武村がかついでいるのは、天皇制的なもの、朝日新聞的なもの、つまり吉本さんのおっしゃる皮膜が実体のような世界。そういうものに小沢はきっと殺される。吉本 そうか……。とてもよくわかるなあ。僕も身にこたえる(笑い)。猪瀬 吉本さんも僕も、…

斎藤環 ⇔ 坂口恭平 著『いのっちの手紙』より。学校は傾聴を誤解している。

臨床家としての僕の第一原則は、「治療よりも自分の健康や生活を優先する」です。部分的にはボランティア的な活動もしてはいますが、治療である以上は応分の謝金はいただきますし、帰宅時間を何時間も遅らせてまでクライエントに対応することもしません。僕…

和田靜香、小川淳也 著『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?』より。残業はいつも賃金ゼロ、これって私のせいですか?

さらに日本では、「平均的な収入」の人のうち、税の負担を、「高すぎる」「どちらかというと高すぎる」と回答する人が5割にのぼるんだそう。高い負担で知られる北欧でも3割程度というから、日本は北欧と較べても「税金高い!」という声が大きい。でも、実…

猪瀬直樹、田原総一朗 著『戦争・天皇・国家』より。モデルチェンジ日本。教育も、是非。

猪瀬 黒船来航からこれまでの歴史を見ればわかるように、アメリカは敵国を徹底的にやっつける国だということです。日本についても、アメリカの占領が終わった後もいまにいたるまで軍事的支配が続いているという現実を認識しないといけない。学校で教えられて…

蜷川有紀、猪瀬直樹 著『ここから始まる』より。恋する日常をしましょう。

「僕の妻もいっしょにいるだけで、家屋の空間を満たしてくれる存在だった。僕は、妻を空間ごと愛していたのです」 猪瀬は、蜷川に会ってから「恋する日常をしましょう」と囁いた。(蜷川有紀、猪瀬直樹『ここから始まる』集英社、2018) おはようございます…

三浦瑠麗、猪瀬直樹 著『国民国家のリアリズム』より。大学の教授より、むしろ小学生の先生を大事にしなければいけない。

三浦 私が猪瀬さんを好きなのは、相変わらず進歩することを信じているからです。猪瀬 僕が未来を信じようとしている思いは、日本の近代について考え続けた、その責任感から生まれた。(三浦瑠麗、猪瀬直樹『国民国家のリアリズム』角川新書、2017) こんばん…

中村哲 著『わたしは「セロ弾きのゴーシュ」』より。〈世界〉に開かれた「ゴーシュ」という生き方。

この土地で「なぜ20年も働いてきたのか。その原動力は何か」と、しばしば人に尋ねられます。人類愛というのも面映いし、道楽だと呼ぶのは余りにも露悪的だし、自分にさしたる信念や宗教的信仰がある訳でもありません。良く分からないのです。でも返答に窮…

角幡唯介 著『狩りの思考法』より。未来を計画的に見通してはいけない。アンマカ。

ところが2017年におこなった探検がきっかけとなって私の物の見方は大きく変わってしまい、結果、現実とはカオスであること、そしてこれを直視しないためにわれわれは未来予期にすがって生きているのだ、と認識するようになったのである。というのもその…

猪瀬直樹、山口昌男 著『ミカドと世紀末』より。眞子さま=放浪のプリンセスという見方・考え方。

猪瀬 先日、高松宮宣仁が亡くなりました。すると、新聞の論調は、たとえば「銀座にお忍びでお出かけになる気さくな宮さま」とか「一個七十円の大福餅を食べた庶民的な宮さま」というふうに傾斜していくんです。これはいったいどういうことなのか。一種の〈放…

田原総一朗、佐藤優、宮台真司『日本流ファシズムのススメ。』より。皆の衆、まともであれ! つべこべ言わず、投票所に行け!

宮台 そうなんです。これはおもしろいですよね。経済的に裕福な人たちが、自分たちの経済的なゲームを支えてくれる大統領は誰かというと、マケインではなく、オバマだと。「オバマのように社会の保全に関心を持つ人間がいないと、最終的には自分たちの経済ゲ…

出口治明、猪瀬直樹、中島聡、他『リーダーの教養書』より。第49回衆議院選挙、リーダーはだれだ。

つまり、人間には「統治する側」と「統治される側」があるが、日本文学の系譜において、森鴎外側が途切れてしまった。夏目漱石自体は偉いが、漱石の系譜はだんだんと私小説のほうに流れてしまい、結局、太宰治になってしまった。昭和の戦争に至る過程におい…

岩瀬直樹、中川綾 著『みんなのきょうしつ』より。リフレクションを通して解像度を高めよう。

そういえば、教室リフォームのとき、一生懸命科学コーナーをつくっている友だちの横で、イケッチは図鑑を読んでいた。でも、そんなイケッチに目くじらを立てずに、それぞれの仕事をやっていると、そのうちイケッチも働きはじめる。そういう緩やかさは大事に…

伊坂幸太郎 著『ペッパーズ・ゴースト』より。弱さはいつか強さになる。

利害関係なく頼れるのは親くらいだよ。昔から母はよく言い、その恩着せがましい言い方に、親なら当たり前だろうとでもいうような反応しかできなかったが、教師になってからは、それは決して、当たり前のことではないと理解できた。頼れる親が、実際に頼りに…

田中泰延 著『会って、話すこと。』より。誰かに「会いたい」って思われる人に、なればいい。

わたしたちは、会いたいのだ。いま、その意味を、考えるいい機会だと、わたしは思う。(田中泰延『会って、話すこと。』ダイヤモンド社、2021) おはようございます。学生時代に観たアングラ演劇の「会おうと思えばいつでも会えると思える人には絶対に会えな…

ブレイディみかこ 著『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2』より。ちょっとブルーには、特権的な価値がある。

「ビートルズのポール・マッカートニーは、最初の結婚のとき、子どもを4人ともふつうの公立の中学に行かせたらしくて。デザイナーのステラ・マッカートニーのインタビューを読んだとき、彼女は最初、セレブリティーのくせに私立に行かせてくれなかった親の…