田舎教師ときどき都会教師

テーマは「初等教育、読書、映画、旅行」

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

見田宗介 著『宮沢賢治 存在の祭りの中へ』&『マル激(第1100回)』より。宮沢賢治 → 見田宗介 → 宮台真司、等々 → 以下、無限に続く。

わたしたちが〈いいこと〉のために自分を犠牲にするというとき、なにがほんとうに〈いいこと〉であるか、それをどのようにしてわたしたちは知ることができるのか。 友人の生命を助けて死んだカムパネルラは、文句のない善行にみえる。それでもカムパネルラは…

森達也、望月衣塑子 著『ジャーナリズムの役割は空気を壊すこと』より。森達也さんが「給特法」に言及しています!

給特法を簡単に説明すれば、「教職は聖職だから残業代は出さない」という法律です。50年前に自民党の文教族によって定められました。そして今の教育現場で教師たちは、授業だけではなく親への対応や学校の雑務など、あまりに仕事量が多くて疲弊しきってい…

猪瀬直樹 著『日本凡人伝 二度目の仕事』&マル激(第1101回)より。やっぱり違いますねえ、昔の人は。教育ではなく、時代の力。

⚪昔はアレだね、兄弟多いから、船から落として「帰れッ」って言えたけどね。いまは一人っ子だから無理だもんね。その後、輪島から出た水泳選手、どうでしたか。⚫何人か出たけど、駄目ですね。高校が進学校に切り替わっちゃったから。昔は大学行くなんてタイ…

水野敬也 著『夢をかなえるゾウ2』&『マル激(第1100回)』より。開かれ(夢)に閉ざされないためにはどうすればいいのか。

「本ちゅうのはな、この地球に生きてきた何億、何十億ちゅう人らの悩みを解決するために作られてきたんやで」 ――確かに、ガネーシャの言うとおりかもしれない。 この世界には、過去に僕と同じ悩みを抱えていた人がたくさんいて、僕の方から手を伸ばしさえす…

伊坂幸太郎 著『マイクロスパイ・アンサンブル』より。教員の働き方が変わりますように。さぁ、作戦会議だ!

スナック菓子ばかり食べるエージェント・オハラは間食のあいだにさらに間食するような、食に貪欲、間食に貪欲な男で、諜報員としての有能さという面では、エージェント・ハルトに遥かに劣るのだが、なぜか二人はチームを組むことが多かった。(伊坂幸太郎『…

磯野真穂 著『他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学』より。お前、ゴンドラ猫にされるぞ!

だからこそリスクを提示し介入を試みる専門家は、自らが行う介入が、直接経験を情報経験に塗り替える実践であることに自覚的であるべきだろう。介入によって直接経験を漂泊し続けたのちに、リスクを恐れた被介入者が生活の中で身動きがとれなくなるのなら、…

映画『Marry Me』(カット・コイロ監督作品)より。変わるためには、違うことをしなければいけない。

私自身はずっと変わらず同じ人間ですが、生きていくなかで色々なことをやってきて、それがだんだんと広がって大きくなっただけなのです。そこにいるのは、ひとりの人間だけです。(劇場用パンフレット『Marry Me』東宝、2022) こんにちは。昨夜、かつての教…

上阪徹 著『子どもが面白がる学校を創る 平川理恵・広島県教育長の公立校改革』より。リーダー次第で、大人も面白がれる。

実は校長時代、内申を作るのに、教師たちが時間を取られて大変な思いをしていたのも、平川は知っていた。間違ったことを書いたら、誤記載として問題になる。緊張感はひとしおだった。みんなが苦しんでいたのだ。「だから、自分でアピールすればいいんです。…