放浪が好きで、車上生活をライフスタイルとして選んでいるノマドの一群もいます。一方で、主流の社会からはじき出されて、放浪を余儀なくされている人たちもいます。そういう人たちは、新しい暮らし方と安息の場所を路上に見つけようとしています。私はファ…
その旅は私に大きな変革をもたらした。世界が広がり、多様な心の流れを知り、そして未知なる自分を多く見出した。自分の人生にとって、最も大きな出来事を挙げろと言われれば、私はこの世に生を受けたことと、この旅を挙げるだろう。前者は与えられたもので…
われわれ躁鬱人は、完全に鬱になる前にカンダハシが指摘するように「しっかりしなければ」と考え始めてしまってます。もしくは「きちんとしなければ」という言葉を使う人もいるでしょう。ちゃんとしないと、とか、真剣に取り組まないと、とか、物事の深刻さ…
あるいはまた「一億玉砕」に代えて、いきなり「一億総懺悔」を喧伝した東久邇宮首相らの偽善を糾弾する人々は多かったにせよ、40年には7193万人、45年には7215万人というのが厚生省統計による「日本の人口」であって、朝鮮半島と台湾の人口を足…
転職とは、「自分に最適な場を探そうとすること」ではなく、「自分が場に最適に適応すること ―― すなわち新たに学び、変化する覚悟をもつこと」によってこそ、成功にたどり着けるものです。本書は、この信念に基づき編まれています。(中原淳、小林祐児、パ…
パパの買ってくれたコーヒーは無糖ブラックだった。甘くないコーヒーを飲むのなんて、生まれて初めてだ。それに、たしかコーヒーはミルクを入れないと胃に悪いんだとなにかの本に書いてあった。 でも、まあ、いいか。 一口啜って、舌が苦さを感じないうちに…
―― 今、東田さんは「居場所がない」とおっしゃいましたが、東田さんの考える居場所とは、どういった場所なのでしょうか。東田 自分らしく生きられるところだと思います。おわり。―― 東田さんは、どういう時に、自分らしく生きていると感じられますか。東田 …
私の実感を込めて言えば、今、現実に起きているのは、官僚制を基礎とした縦割りによって責任の所在や対応の主体が曖昧になっていることだけではありません。程度差こそあれ、すべてのアクターが、公教育を自分の問題として引き受け、支え合うことがない。そ…
けれどこの本は、ただ情報を提供するよりも、はるかに遠くまで届く。見たところどうにも寄る辺ない自閉症児の体の中に、あなたの、私の、みんなの体の中とおなじ、好奇心にみちた繊細で複雑な心が閉じこめられているのだという証拠を、この本は提供してくれ…
福島では、差別やデマを排除したいと考えるあまり、想像力そのものを拒絶し、福島が誰かの作品になることを拒んできた。自分自身、数値やデータと深く関わり、科学的に理解できない人を排除しようとした時期があっただけに自省の念は強い。震災から七年。こ…
出口 「正規・非正規」「男性・女性」、ダブルの格差があるんですね。駒崎 そうなんです。非正規で女性となると、どんなに働いても貧困になります。これが諸外国との違いです。諸外国では貧困といった場合、失業問題をなんとかしなきゃ、となります。でも日…
確かな授業を続けるためには、テレビ番組の話をしたり、最近の小説や、『20世紀少年』のマンガの話、タレントの動向、政権交代、環境保護活動などさまざまな話を盛りこんだり、教育の技術を学んでいくことが大切です。そのほうが子どもにとって楽しいし、…
猪瀬 日本でも大正から昭和初期にかけて、軍人でさえ学力エリートが出世するようになっていきますね。大正時代になる頃から「藩閥人事はおかしい」「公平にしろ」という問題意識が噴出しはじめる。 そして第一次世界大戦終結後、大正10年(1921)に、…
狩猟という存在は、豊かな自然なくしては存在しえません。自然が破壊されれば、獲物もいなくなります。乱獲すれば、生態系も乱れ、そのツケは直に猟師に跳ね返ってきます。 狩猟をしている時、僕は自分が自然によって生かされていると素直に実感できます。ま…
楽しむってのは、一つの技術でして、このお金の学校では、お金の話をベースにして、いかに楽しむか、いかに好きになるか、ってことを僕は実は伝えたいのですが、のっけから楽しいこと、なんていうとみんな思考停止に陥っちゃうので、楽しむことに慣れてない…