田舎教師ときどき都会教師

テーマは「初等教育、読書、映画、旅行」

今井孝 著『「君しかいない!」と言われる人になる』より。51のステップで起業家的習慣を身につけるゾウ。

私の周りの起業家でも、自分より活躍している人の話を聞きに行く人がたくさんいます。パーティに参加したり、講演会を聞きに行ったりします。やる気やモチベーションが偶然高まるのを期待せず、安定して維持できるように工夫しているわけです。 私もいまだに…

猪瀬直樹 著『日本の信義』より。上喜撰、はよ。信義の士、はよ。ファクトとロジック、はよ。

猪瀬 昭和天皇が亡くなってちょうど1年になろうとしていますが、昭和天皇は一種の創業者で、いまの天皇はジュニアというイメージですね。 自民党の国会議員も約40パーセントがジュニア。世襲議員なんです。それに官僚出身の議員も25パーセントいる。世…

猪瀬直樹 著『日本凡人伝 今をつかむ仕事』より。Q:日本とアメリカは何が違ったか。A:アメリカは、偉い人が本当に偉かった。

つまり、猪瀬氏が、膨大でつかみどころのない事象を細心の注意をはらって分析していった果てに見いだすのは、無定見な欲望であれ、脆弱な理想主義であれ、意識的であれ無意識的であれ、要するに固有名詞をもった個人のヴィジョンなのである。どんな巨大な文…

見田宗介 著『まなざしの地獄』&『マル激(第1100回)』より。現代も続く「まなざしの地獄」から逃れる術はあるのか?

これはたんなる比喩であろうか? 中卒者を「金の卵」とよぶとき。それはだれの、どのような期待を反映しているか? いうまでもなく、それは彼らが、雇用者たちにとって、下積みの安価な労働力として貴重品であることを示す。鎌田忠良氏が的確に指摘するよう…

水野敬也 著『夢をかなえるゾウ3』より。夢をかなえることと、幸せになることは違う。

ガネーシャの言う痛みが一体どんなものなのか明らかになってはいませんが、それは、あなたを不幸にしてしまうものかもしれません。「夢をかなえることと、幸せになることは違う」 これはよく言われる言葉ですが、ガネーシャは、「夢をかなえる」とは言ってい…

見田宗介 著『宮沢賢治 存在の祭りの中へ』&『マル激(第1100回)』より。宮沢賢治 → 見田宗介 → 宮台真司、等々 → 以下、無限に続く。

わたしたちが〈いいこと〉のために自分を犠牲にするというとき、なにがほんとうに〈いいこと〉であるか、それをどのようにしてわたしたちは知ることができるのか。 友人の生命を助けて死んだカムパネルラは、文句のない善行にみえる。それでもカムパネルラは…

森達也、望月衣塑子 著『ジャーナリズムの役割は空気を壊すこと』より。森達也さんが「給特法」に言及しています!

給特法を簡単に説明すれば、「教職は聖職だから残業代は出さない」という法律です。50年前に自民党の文教族によって定められました。そして今の教育現場で教師たちは、授業だけではなく親への対応や学校の雑務など、あまりに仕事量が多くて疲弊しきってい…

猪瀬直樹 著『日本凡人伝 二度目の仕事』&マル激(第1101回)より。やっぱり違いますねえ、昔の人は。教育ではなく、時代の力。

⚪昔はアレだね、兄弟多いから、船から落として「帰れッ」って言えたけどね。いまは一人っ子だから無理だもんね。その後、輪島から出た水泳選手、どうでしたか。⚫何人か出たけど、駄目ですね。高校が進学校に切り替わっちゃったから。昔は大学行くなんてタイ…

水野敬也 著『夢をかなえるゾウ2』&『マル激(第1100回)』より。開かれ(夢)に閉ざされないためにはどうすればいいのか。

「本ちゅうのはな、この地球に生きてきた何億、何十億ちゅう人らの悩みを解決するために作られてきたんやで」 ――確かに、ガネーシャの言うとおりかもしれない。 この世界には、過去に僕と同じ悩みを抱えていた人がたくさんいて、僕の方から手を伸ばしさえす…

伊坂幸太郎 著『マイクロスパイ・アンサンブル』より。教員の働き方が変わりますように。さぁ、作戦会議だ!

スナック菓子ばかり食べるエージェント・オハラは間食のあいだにさらに間食するような、食に貪欲、間食に貪欲な男で、諜報員としての有能さという面では、エージェント・ハルトに遥かに劣るのだが、なぜか二人はチームを組むことが多かった。(伊坂幸太郎『…

磯野真穂 著『他者と生きる リスク・病い・死をめぐる人類学』より。お前、ゴンドラ猫にされるぞ!

だからこそリスクを提示し介入を試みる専門家は、自らが行う介入が、直接経験を情報経験に塗り替える実践であることに自覚的であるべきだろう。介入によって直接経験を漂泊し続けたのちに、リスクを恐れた被介入者が生活の中で身動きがとれなくなるのなら、…

映画『Marry Me』(カット・コイロ監督作品)より。変わるためには、違うことをしなければいけない。

私自身はずっと変わらず同じ人間ですが、生きていくなかで色々なことをやってきて、それがだんだんと広がって大きくなっただけなのです。そこにいるのは、ひとりの人間だけです。(劇場用パンフレット『Marry Me』東宝、2022) こんにちは。昨夜、かつての教…

上阪徹 著『子どもが面白がる学校を創る 平川理恵・広島県教育長の公立校改革』より。リーダー次第で、大人も面白がれる。

実は校長時代、内申を作るのに、教師たちが時間を取られて大変な思いをしていたのも、平川は知っていた。間違ったことを書いたら、誤記載として問題になる。緊張感はひとしおだった。みんなが苦しんでいたのだ。「だから、自分でアピールすればいいんです。…

猪瀬直樹 著『日本凡人伝 死を見つめる仕事』より。死を見つめつつ、生も見つめつつ、今を生きる。

良し悪しは別で言うが、アメリカ人は車を馬車の延長線上で利用してきたように思う。したがって、ときにはオーバーなデコレーションが流行ったことがあったにしても、基本的にはきわめてシンプルな機能を求めた。ところが、日本車はエレクトロニクスという名…

西田亮介 著『ぶっちゃけ、誰が国を動かしているのか教えてください』より。ぶっちゃけ、誰が公教育を動かしているのか?

その反動と、教育権より学習者中心の学習権が大事だということで、ゆとり教育と呼ばれる、子どもの創造性、自由度、主体性を増やす路線へと舵を切ることになりました。「学力の低下を生む」として評判のよくなかったゆとり教育ですが、実際には学力低下は観…