退職するのは、後ろ髪を引かれるくらいの状態がベストです。意思決定はあくまでドライに行い、自分のキャリアを築いてください。本当にいいメンバーが在籍している会社であれば、自分のキャリアを応援してくれるはずですし、その後の関係も続いていきます。
(moto『転職と副業のかけ算』扶桑社、2019)
こんばんは。髭ダン(Official髭男dism)の新譜『Traveler』に収録されている「最後の恋煩い」を目覚まし代わりに使っているここ数日ですが、今朝はスマホから藤原聡さん(Vo)の歌声が流れ始める前に、髭ダンのライブ仲間から着信(メッセージ)があり、その音で目覚めました。こんなに朝早くから何だと思ってメッセージを見たところ……。
紅白💖内定💖
お~。朗報だ~。以前に「人気拡大も紅白出場も間違いなし。教ダンに立つ我々も、髭ダンの人気にあやかりたいところです」ってブログに書きましたが、予想&期待通りだ~。夢をかたちにする髭ダン、やっぱりカッコいい!
髭ダンのボーカルを務めている藤原聡さんは、もと銀行の営業マンです。正確には、営業マン 兼 バンドマン。副業はどっち(?)という話はさておき、紅白に内定するくらいの人気バンドだけあって、ネットで検索するといろいろな情報が出てきます。中でも特筆すべきは、銀行を退職するときに贈られたという、上司からの言葉。
曰く「もっといろんなことを教えたかった。でも、きみの音楽が素晴らしいことも知っていた。これからどんな辛いことがあっても、耐え抜く心と素直さを大事にしていけば大丈夫だよ」云々。
サイトによってその内容が少しずつ違っていたので、こんな感じだろうなと、勝手にミックスしました。それぞれの元ネタはテレビかな(?)。いずれにせよ、その後もよい関係が続いているらしく、素敵な上司だったのは間違いないようです。幸せな転職或いは退職の陰に、素敵な上司あり。
ちなみに田舎教師と都会教師を行ったり来たりしている私は、これまでに3回、意思決定をドライに行い、退職の旨を校長に伝えるというハードな経験をしました。一番強烈だったのは「今すぐやめろ💢」(校長♂)という感情的なリアクションでしょうか。早く伝えた方がいいだろうと思って夏休み前に校長室を訪ねたのが間違いでした。まぁ、怒りを買う程度には必要とされているのだと解釈し、こちらは感情的になることなくその場をしのぎましたが、本当にいいメンバーがたくさんいて、後ろ髪を引かれるくらいの思い入れがその学校にはあっただけに、結構凹みました。
退職後に教え子の保護者がお別れ会を開いてくれたり、自宅のパーティーに招待してくれたりするなど、motoさん言うところの「その後の関係」という意味では、子どもという「未来」を相手にしている教員は、関係性が長く続く可能性を手にしていて、恵まれているなぁと思います。
学校でいうところの子どもや保護者は、銀行の営業マンでいうところのお客さんです。藤原さんは、銀行を退職するに当たって、上司だけでなく、お客さんにも素敵な言葉をかけられたそうで、曰く「自分が死ぬまでに紅白歌合戦に出て欲しい」云々。そんな経緯から「紅白歌合戦に出場すること」が藤原さんの夢のひとつになっていたそうです。ここ(↓)にそう書かれていました。佳話です。
お客さん、喜んでいるだろうな。
銀行マンとバンドマンの二足の草鞋を履いていたときには、土日祝日にライブ活動をしていたという藤原さん。定時退社はもちろん、土日祝日は確実に休みがとれたという、銀行の営業マンという仕事。教員の世界もそうなってほしいなぁと思います。定時退勤して土日祝日はライブをやっている先生がいたら、子どもたちや保護者には魅力的に映るんじゃないかな。そういった働き方ができる職業に変えていきたい。変えていかないといけない。
何か変えたいなら どうか歌って
髭ダンの名曲「異端なスター」より。理不尽な現状を変えるには、歌うしかありません。髭ダンに教えてもらったことのひとつです。『転職と副業のかけ算』の著者であるmotoさんもそうですが、異端であること、そして歌い続けることを、いくつになっても大切にしていきたいものです。
紅白内定、おめでとう🎵