「終わらない日常」を生きるとは、スッキリしない世界を生きることだ。何が良いのか悪いのか自明でない世界を生きることだ。私たちが今日生きているのは、すべてが条件次第・文脈次第で評価されるしかないような複雑なシステムである。にもかかわらず、条件や文脈は不透明だから、何が良いのか悪いのかが、よく分からなくなっている。そういう混濁した世界のなかで相対的に問題なく生きる知恵が、いま必要とされているのではないか。
(宮台真司『終わりなき日常を生きろ』ちくま文庫、1998)
おはようございます。ブログ記事、301回目の投稿です。今日は8月11日。最初に投稿したのが1年前の8月13日。後半、少し息切れしましたが、1年間で300記事という、まぁこんなところかなという区切りのよい数字まで辿り着くことができました。前回の記事に、ブログを書くのはジレンマだらけの人生と折り合いをつけるためのささやかな試みに過ぎないと書きましたが、日常生活の中に読んだり書いたりを埋め込むのは、社会学者の宮台真司さんいうところの「終わりなき日常を生きる」ための知恵のひとつだと思っています。かたちはどうあれ、できればこれからも続けていきたいな。
100回目(正確には105回目)& 200回目の投稿のときも「感謝の振り返り」をしたので、今回も100回分の投稿について、勝手にまとめます。区切りというか、節目は大事。自己満足も大事。感謝はもっと大事。対象は201~300記事です。
順番は、以前と同じように、過去から遡るかたちで。すなわち200回目に近いところから時系列で。
まずはひろゆきさん。2チャンネルで有名な同世代のヒーロー(?)です。ひろゆきさんには、Twitter でコメント付きのリツイートをしていただきました。「うはは」で始まる、ひろゆさんらしいリプライです。ヒーロー(?)パワーで、或いはなまけもの(?)パワーで、普段は100~300くらいのアクセスしかないブログに、2000を優に超えるアクセスが集まりました。感謝です。
うはは。勤勉な人には理解されずらいと思います。。。
— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hiroyuki_ni) April 11, 2020
「なまけもの時間術。
家族には不評です。」 https://t.co/NTEdCRS5xp
ひろゆきさん絡みで、編集者のタピオカさんにもコメント付きでリツイートしたいだきました。ひろゆきさんの『1%の努力』について取り上げたブログです。コメントの内容が嬉しいなぁ。感謝です。
この本は「構成」にかなり時間をかけてまして。
— タピオカ (編集者)👀 (@teijikitakubu) April 14, 2020
「前提条件」で丁寧に話を振っておいて、後半のほうに「自分のモラル」を試す質問をし、最後に本人が言いたかった「肉屋を応援する豚」を置いています。
エピソードの順番が入れ替わると響き方が全然違ってくるので、読み解いてくださって嬉しいです☺️ https://t.co/Dk6m9BxM6Q
それから社会学者の宮台真司さん。20歳くらいのときから、いったい何冊の宮台本を読み、いったいどれだけの影響を受けてきたことか。本も読んだし、講演も聞きに行ったし、親業講座の「ウンコのおじさん」にも参加したし、それから毎週末には、ジャーナリストの神保哲生さんと宮台さんによるインターネットのニュース番組「マル激トークオンディマンド」で勉強させてもらっているし。そんな憧れの宮台さんに反応していただけるなんて、ファン冥利に尽きます。終わりなき日常を生き抜いてきた甲斐がありました。以下は Twitter でリツイートしていただいた記事です。コメント付きのリツイートについては、娘二人に自慢してしまいました。感謝です。
神保哲生、宮台真司 著『地震と原発 今からの危機』&「マル激(第999回)」より。これからも種を蒔き続けます。 - 田舎教師ときどき都会教師 https://t.co/9rJp37o5MH
— 宮台真司 (@miyadai) June 5, 2020
すばらしいブログのコメントです。とてもうれしいです。ありがとうございます! https://t.co/NBhGYBzodu
— 宮台真司 (@miyadai) June 22, 2020
そして妹尾昌俊さん。学校や行政の「おかしさ」を外部の視点からとらえ、最近では『教師崩壊』という「きけ わだつみのこえ」的な本を書くなどして、現場の救世主たらんとしている学校業務改善アドバイザー 兼 中央教育審議会委員さんです。妹尾さんには、ブログの記事をTwitter だけでなく Facebook でも紹介していただきました。ブログへの流入経路が増え、一時的とはいえ、アクセスもドッと増えました。感謝です。
拙著について、たいへん詳しい感想、レビューをいただきました。ありがとうございます。 https://t.co/5OVVBS0MpD
— 妹尾昌俊(教育研究家) (@senoo8masatoshi) May 27, 2020
最後は中原淳さんです。リーダーシップ研究などで知られる金井壽宏さんとの共著『リフレクティブ・マネジャー』を読んで以来ずっと私淑している、人材開発・組織開発研究の大御所(?)です。中原さんに感化されて購入した書籍は数知れず。購入したレゴも数知れず。下の写真は『リフレクティブ・マネジャー』を読んだ後すぐに買って撮ったものです。今でも学級開きのときなどに使っています。コロナ禍ヴァージョンを考えないといけませんが。
中原さんには、ここ数日のブログを Twitter や Facebook で紹介していただきました。 まだまだたくさん紹介したい本があるので、再読して、ブログに書いていきたいと思っています。『残業学』なんて、ほんと、最高です。ブログ「ツイートの3行目」で知られるインクさんの投稿「残念ながら職員室に遅くまで残っているだけで得られる信用があるのは事実」と合わせて、是非。
書評をありがとうございます!感謝!>浜屋祐子、中原淳 著『育児は仕事の役に立つ』より。もしも長時間労働が存在しなかったら、世界はどうなる? - 田舎教師ときどき都会教師 https://t.co/SuJTFwn4TV
— 中原淳(なかはらじゅん) (@nakaharajun) August 8, 2020
お読みいただき感謝です。長時間労働問題は「みんなの問題」です! 素敵な文章ですね。301記事目、楽しみにしております。 https://t.co/gF897QAWN9
— 中原淳(なかはらじゅん) (@nakaharajun) August 9, 2020
東浩紀さん、為末大さん、松岡亮二さん、坂口恭平さん、西智弘さんには、以下のブログ記事を Twitter でリツイートしていただきました。東さんも為末さんも松岡さんも坂口さんも西さんも、本好きにとっては雲の上の人。感謝、そして感激です。
冒頭の引用にあるように、「終わらない日常」を生きるとは、スッキリしない世界を生きること。何が良いのか悪いのか自明でない世界を生きること。もともとは学級通信に書いてきたことを整理しようという意味合いではじめたブログでしたが、1年経ったことで、この先はどうしようかなぁと思案しています。どんなかたちで続けていこうかなぁ。
朝から蝉が鳴いています。
夏はやはり、夜。