幸せな人たちの1日の大部分は、普通の人と同じです。
しかし、ひとつだけ大きな違いがあったのです。
(今井孝『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』すばる舎、2024)
こんばんは。著者の人柄でしょう。とても親切なタイトルです。タイトルの『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』が全てを物語っているわけですから。幸せになるためには、日々、2時間の使い方を工夫すればいい。たったそれだけでいい。例えば次のようなことです。定時退勤からの、
幸せな酔り道。
今井孝さんの『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』読了。村上春樹さんの「小確幸」よろしく《結局「小さな幸せ」が大事だと、つくづく思います。そして、それは1日のうちたった2時間もあれば十分なのです》と著者は説きます。小確幸を得るための方法論。2時間で読めるので、ぜひ。#読了 pic.twitter.com/nqIcmeISlI
— CountryTeacher (@HereticsStar) September 9, 2024
読了ツイート、否、読了ポストより。村上春樹さんの「小確幸」と絡めてみました。ちなみに今井さんは「小確幸」かつ「簡単にできること」として、サウナ、モモ、アロマ、ハーブティー、お風呂、ネイルサロン、マッサージ、映画、飲み会、とんかつ、ブログ記事を書く、クライアントの相談に乗る、を挙げています。いわば「自分を幸せにしてくれるものリスト」です。
私だったら、読書、ギター、牡蠣、珈琲、日本酒、気の置けない友人とのお喋り、夜の散歩、映画、ブログ記事を書く、それから定時退勤でしょうか。ちなみにこの「自分を幸せにしてくれるものリスト」の作り方には秘伝とでも言うべきコツがあって、そのことは『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』の真ん中あたりに書いてあるので、うん、読みましょう。
そうそう、エックスのポストにもうひとつ絡めたかったことがあったんです。大前研一さんの「人間が変わる方法」です。その方法は、
3つ(しかありません)。
時間配分を変える、住む場所を変える、そして付き合う人を変える、です。この中でどれかひとつを選ぶとしたら、大前さん曰く《時間配分を変えることが最も効果的なのだ》云々。つまり、いつも幸せな人になるためには時間配分を変えることが最も効果的だということです。そのことを具体的に書き表したのが、今井さんの新刊『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』です。海賊王ではなく、
2時間の使い方の天才に、俺はなる!
今井孝さんの『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』を読みました。今井さんの本を読むのはこれで4冊目です。力のある学級担任が、毎年「今年の子どもたちがいちばんだ」と豪語するように、今井さんも毎回「今回の本がいちばんだ」と思っているのではないでしょうか。だって、今回の本、小学6年生のクラスの子どもたちにも「いつか働き始めたときに読んでね」って勧めたいくらい素晴らしいですから。
目次は以下。
第1章 充実した1日とは、たった2時間からつくられる
第2章 「やらなくてもいいこと」をやめて、素敵な時間を増やす
第3章 「何が自分を満たしてくれるのか」を知る
第4章 毎日が幸せなスケジュールの立て方
第5章 小さな時間を積み重ねるだけで、大きな人生になる
第6章 人生を味わう
繰り返しますが、タイトルが全てを物語っています。だから、ここで説明することはほとんどありません。幸せな人たちを取材して共通点を探ってみたところ、2時間の使い方がうまかった。それ以外の時間の使い方はそうでない人たちと比べて大差なかった。裕福云々も関係なかった。そのことが、科学史ではなくビジネス史に残る今井さんの大発見です。言うなれば、誰でもできるのに9割の人が気づいていない、
幸せの生み出し方。
じつは充実した「いい1日」とはこのように、たった2時間あれば得られるものなのです。なかには10分や1分で得られることもあるでしょう。
《このように》を具体的にいえば、例えば《友達と飲みに行った2時間がとても楽しかった》とか《今日観た2時間の映画が最高に刺激的だった》とか《道に迷っている人を案内したら喜ばれた》とか、そういった類いのものです。つまり。
誰でもできることです。
多くの人が「時間に追われている」と感じたり、逆に「時間をムダにした」と感じたりするのは、このたった2時間の「最高のひととき」を設定しないで毎日を過ごしてしまっているからです。
だから、設定すればいいんです。2時間の使い方を意識して工夫すればいいんです。そのための方法として、今井さんは無駄な時間を見つけ、それを止めていく方法や、「自分を幸せにしてくれること」すなわち「小確幸」を見つける方法、そして幸せになるための「時間配分」の方法などを具体例を挙げながら教えてくれます。さらには、ここがこの本の醍醐味なんですが、小確幸だけでなく「大確幸」の見つけ方まで教えてくれるんです。
読まない手はありません。
ちなみに今井さん言うところの《充実した「いい1日」》の見つけ方には私にも持論があって、それは、
日記をつけること。
20歳のときからエクセルを使って黒地に白字の1行日記をつけています。それで《充実した「いい1日」》だと感じたときだけ白字ではなく赤字にしているんですよね。そうすると、わかることがあります。どういうときに《充実した「いい1日」》だと感じているのかという、具体的な傾向です。私の場合、傾向のひとつは「人」です。気の置けない友人とお喋りを楽しめた日は、いつも幸せです。
結局、人。やっぱり、2時間の使い方。
おやすみなさい。