田舎教師ときどき都会教師

テーマは「初等教育、読書、映画、旅行」

2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧

鈴木郁子 著『自律神経の科学』より。ボーッとしている時間は、決して無駄ではありません。

涙の分泌はおもに副交感神経によって促されますから、涙が流れるためには副交感神経の活動が一時的に高まる必要があります。交感神経の活動が活溌になる闘争や逃走といった状況下よりは、いくらか安心できるような状況下で涙は流れやすいといえましょう。た…

近藤一博 著『疲労とはなにか』より。疲労と疲労感は違う。全然違う。

仕事の締め切り直前で徹夜をしなければならなくなったときは、HPA軸が強く働きます。このため疲労感は本来の量よりも減少します。一晩徹夜しても意外に元気、といった経験をされた方も多いのではないかと思います。 しかしこの状態は、副腎皮質ホルモンと…

リチャード・ロイド・パリー 著『津波の霊たち』より。問題は津波ではなかった。日本が問題だったのだ。

大川小に赴任するまえ、彼は北東に10キロほど離れた相川という漁村で教鞭を執っていた。相川小学校での彼の仕事のひとつに、災害準備があった。多くの教師はこれを日常業務の一環として扱い、避難訓練の実施と保護者の電話番号リストの更新だけで済ませた…

武田緑 著『読んで旅する、日本と世界の色とりどりの教育』より。多比の効用とは?

例えば、ヨーロッパの学校に行けば、遮音のためにヘッドフォンをしている子の姿を見ることは珍しくありません。また、隣の席との間にパーテーションを立てて、気が散らないようにしている子がいたりもします。バランスボールやバランスボードを使って学習し…