田舎教師ときどき都会教師

テーマは「初等教育、読書、映画、旅行」

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

千葉雅也 著『現代思想入門』より。別に飲みに行きたきゃ行けばいいじゃん。

ここでデリダに戻ってみます。 一方で、二項対立を組み立てることでひとつの意味を固定しようとするのが常識的思考です。たとえば「大人は優柔不断であってはいけない」といったもの。そこでは暗に子供的なあり方や、決断が揺らぐことが排除されています。そ…

磯田道史 著『日本史を暴く』より。教科書にはない史実を学び、授業に役立てよう。

日本では修学旅行は明治十年代から師範学校などで始まった。最初は「長途遠足」などと言っていたが、明治二十年に『大日本教育会雑誌』に「修学旅行」の文言が登場。翌年、「尋常師範学校設備準則」で、修学旅行は「定期の休業中に於て一ヶ年六十日以内」で…

汐見稔幸 編著『学校とは何か』より。公立の学校のおもしろさは、世界に一番近い状態にあるというところ。

教育は歴史的に古くからあったのですが、本書でも先に述べたように(73ページ参照)、全てはすぐれた師を見つけ、弟子入りを願い、許されて教えを請う関係に入る形で行われてきました。 ところが現代の学校は異なります。教員は、教える方法のプロですが、…